働き方改革だけじゃない!健康経営に必要な「生活習慣予防」の視点

働き方改革だけじゃない!健康経営に必要な「生活習慣予防」の視点_産業保健プラス 産業医監修の明日の解決策が見つかるメディア_メンタル対応に強い産業医紹介 LiFE Investors株式会社

この記事はこのような方に向けて書いています。

・健康経営に取り組みたいと考えている企業担当者の方

・職場環境の整備以外の面から従業員の健康をサポートしたいと考えている方

近年、多くの企業で働き方改革に取り組み、労働時間の短縮やテレワークの導入などの柔軟な働き方の導入を進めています。しかし、単に働き方を見直すだけでは、社員の健康は守られません。実際に、長時間労働の削減だけでは防ぎきれない健康リスクも多く存在します。

そこで注目されているのが、「健康経営」です。これは、社員の健康管理を経営課題として捉え、積極的に支援することで、企業全体の生産性向上や持続的な成長につなげる取り組みです。

健康経営を成功させるためには、単に働き方を改革するだけでなく、生活習慣の改善が必要不可欠です。食生活・運動・睡眠・メンタルヘルスなど、社員の健康を支える仕組みを整えることで、組織全体の生産性を向上させることができます。

本記事では、働き方改革だけではカバーしきれない健康管理の重要な部分に焦点を当て、企業が取り組むべき「生活習慣予防」の施策について解説します。

目次

社員のパフォーマンスを左右する「生活習慣」の影響とは?

日々の生活習慣は、生活習慣病の発症だけでなく、仕事のパフォーマンスにも大きく影響を与えます。例えば、次のような生活習慣の違いが、従業員の業務効率に直結します。

生活習慣が良い場合生活習慣が悪い場合
食事栄養バランスの取れた食事
→ 集中力・持続力が高まる
偏った食生活
→ エネルギー不足で疲れやすい
運動適度な運動
→ 血流が良くなり、疲れにくい体に
運動不足
→ 慢性的な肩こり・腰痛、ストレス増大
睡眠質の良い睡眠
→ 思考力・判断力の向上
睡眠不足
→ 集中力低下、ミスの増加
ストレスメンタルケアを意識
→ ストレス耐性が向上
ストレス過多
→ モチベーション低下、離職リスク増加

このように、生活習慣が整っている従業員ほど、仕事のパフォーマンスが高まり、組織全体の生産性も向上することがわかります。また、生活習慣病の予防がされれば、健康上の理由で休職・離職というケースも防ぐことができます。

なぜ企業が「生活習慣の予防」に取り組むべきなのか?

企業による生活習慣予防はなぜ健康経営に必要なのでしょうか。

社員の健康リスクが業務に及ぼす影響

生活習慣が乱れると、企業にとっても以下のようなデメリットが生じます。

  • 生産性の低下:体調不良による集中力低下やミスの増加
  • 欠勤や休職の増加:生活習慣病(糖尿病、高血圧、心疾患)やメンタル不調による長期休職
  • 医療費負担の増加:企業が負担する健康保険料の上昇

特に生活習慣病は、自覚症状がないまま進行し、突然の体調悪化につながるケースも多いため、予防の段階で対策を講じることが重要です。

健康投資=企業成長に欠かせない

社員の健康に投資することで、以下のようなメリットが期待できます。

生産性の向上:健康な社員は集中力・意欲が高まり、業務効率が向上

医療費の削減:社員の健康診断や治療費の企業負担を軽減

企業ブランドの向上:健康経営に取り組むことで社員の定着率が上昇、採用で有利に

従業員の満足度向上:健康的な職場環境が社員のエンゲージメント向上に貢献

実際、健康経営を実践している企業では、業績が向上している事例も多く見られます。企業の成長を考える上で、健康問題の予防に投資することは、単なるコストではなく「未来への投資」と言えるでしょう。

健康経営における「生活習慣予防」の具体的取り組み

それでは生活習慣の改善を目指すうえでの具体的な取り組みについて紹介します。

(1) 食生活の改善支援

健康的な食生活は、社員のエネルギー維持や集中力向上に直結します。しかし、多忙な業務の中で栄養バランスの取れた食事を意識するのは簡単ではありません。そのため、企業が主体となって食生活をサポートすることが重要です。

健康的な食事を促進する社内環境

社食のヘルシーメニューの充実:低カロリー・高タンパクのメニューを提供

フリーランチ制度の導入:健康的な食事を無料または低価格で提供

ヘルシースナックの設置:ナッツやフルーツを提供

栄養バランスの取れた食生活の啓発

管理栄養士によるセミナーや個別指導:自己管理の意識を高める

食生活改善プログラムの提供:食事記録アプリの活用、健康診断と連携した食事指導

「健康ランチデー」の設定:全社員が健康的な食事を意識する機会をつくる

(2) 運動習慣の促進

運動不足は、生活習慣病のリスクを高めるだけでなく、疲労感やストレスの増加、集中力の低下にもつながります。オフィスワーカーは特に座りっぱなしの時間が長いため、日常的に運動できる環境を整えることが重要です。

オフィス内で運動できる環境の整備

社内フィットネス設備の導入:簡易ジム、ストレッチスペースの設置

椅子に座ったままできるストレッチやエクササイズの啓発:セルフケアの意識を高める

オフィスヨガ・ピラティスの開催:運動の機会を増やす

社員の運動習慣をサポートするインセンティブ

ウォーキングチャレンジの実施:歩数に応じてポイントを付与

健康アプリの導入:運動記録を可視化し、モチベーションを高める

スポーツクラブ・ジムの法人契約:社員が安価で利用できる制度

(3) 睡眠の質向上

良質な睡眠は、疲労回復や集中力向上、メンタルヘルスの安定に不可欠です。しかし、長時間労働やストレスによって睡眠不足に陥る社員も多いため、企業として睡眠の質を向上させる取り組みを進めることが重要です。もちろん、適正量の睡眠をとれるよう働き方改革を進めるのも忘れないようにしましょう。

睡眠の重要性を啓発する社内キャンペーン

「睡眠改善週間」の実施:睡眠の質を高める方法を学ぶ機会を提供

睡眠チェックシートの配布:睡眠の状態を自己評価できるツールを提供

睡眠改善プログラムの導入

瞑想・リラクゼーションセミナーの開催:マインドフルネスを活用

仮眠スペースの設置:15~20分の昼寝を推奨

快適な睡眠環境を整えるグッズの配布:アイマスク、アロマ、快眠サプリなど

(4) メンタルヘルスの予防

ストレスやメンタル不調は、業務パフォーマンスの低下や離職リスクの増加につながるため、企業として積極的に対策を講じる必要があります。特に、ストレスを抱えていても相談しづらい環境では、問題が深刻化しやすいため、相談ハードルの低い職場づくりが求められます。

ストレス管理研修やマインドフルネスの導入

管理職向けのメンタルヘルス研修:部下の変化に気づき、適切な対応ができるようにする)

社員向けのストレスマネジメント講座:セルフケアのスキルを身につける

マインドフルネス(瞑想・呼吸法)の導入:集中力向上やストレス軽減効果が期待できる

サポート体制の強化

社内カウンセリングサービスの提供:定期的にメンタルチェックを行う

外部従業員支援プログラムの活用:専門家と連携し、悩み相談ができる環境を整備

オンライン相談窓口の設置:匿名でメンタルヘルス相談ができるチャットや電話サービス

まとめ:まずは「できること」から始めよう

企業が健康経営を推進するには、働き方改革だけでなく、生活習慣の改善が不可欠です。食生活・運動・睡眠・メンタルヘルスのサポートを強化することで、社員の健康を守り、企業の成長につなげることができます

しかし、「やるべきことが多すぎて、何から始めればいいかわからない…」と感じる企業担当者の方も多いでしょう。

まずは、現在の社員の健康状態や生活習慣の課題を把握することが大切です。その上で、取り組みやすい施策から少しずつ導入していきましょう。

健康経営の第一歩は「専門家のサポート」から

健康経営の取り組みは、一朝一夕で成果が出るものではありません。しかし、小さな改善を積み重ねることで、社員の健康意識が高まり、企業全体のパフォーマンス向上につながります

そこで、専門家の力を借りながら、効率的に健康経営を推進するのも一つの方法です。

ライフインベスターは、企業の健康経営をサポートする産業医派遣サービスを提供しています。

企業の課題に応じた健康管理のアドバイス

社員の健康診断結果を踏まえた生活習慣改善サポート

メンタルヘルスやストレス対策の専門的な支援

「何から始めればいいかわからない…」とお悩みの企業担当者の方は、ライフインベスターにご相談ください。貴社の状況に合わせた最適な健康経営のプランをご提案いたします。

まずは、お気軽にお問い合わせください。社員の健康を守り、企業の未来をともに創っていきましょう!

ライフインベスターズでは、コミュニケーション能力や専門性など、書類や面接審査を通じて一定の基準を満たした厳選した産業医が所属しております。

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